正直、他人事だと思ってました。
中部地区に生まれてこのかた40年。ありがたいことに大きな災害に見舞われておりません。
記憶を辿れば阪神大震災から始まり、東日本大震災や日本各地を襲った台風、地震、ゲリラ豪雨。
テレビやスマホの画面でしか見たことはなく、実感しようと一生懸命想像しても想像の域を超えることはありません。
きっと自分の身に振りかからなければ、本当の意味で危機感を持つことは無理なのかもしれません。
この度、介護施設向けの防災リーダー研修に参加して参りました。
研修前の防災意識は、ほぼノーガード。
「いくらでも殴って下さい」
そんな感じです。
しかし今回、
被災体験された方のお話を聴くことで、
災害地域に派遣されてこられた医療チームの方のお話を聴くことで、
少しずつ意識に変化が起こりました。
情報や知識を聞いたからというよりは、実際に被災体験されてきた人の肉声から、本気さや雰囲気が伝わってきたからだと思います。
ある介護職員さんは勤務中に大型台風に被災され、周囲の道や橋が崩れてしまい、子どもたちと会えたのは1ヶ月後だったそうです。
ご本人の精神も折れそうな状況で1ヶ月もの間、利用者さんに寄り添ってサポートし続けたそうです。
自分がもしそんな状況になったら。
想像するとゾッとしますが、
そんな想像が大事なのかもしれません。
今回の研修の中で繰り返し言われていたのは
生き残った人は
「とにかく早く逃げた人」
ということでした。
もう少しヤバくなったら逃げよう。
96%の人は、避難勧告が出ても“避難しない”そうです。
自分もそうかもしれません。
まだ雨が降り始めた段階で避難したりすれば「心配しすぎだよ」と笑われるかもしれない。
確かに、実際の被害は少なく終わることもあります。
でも、冷静に考えて
「自分も含めた“大切な人の命”を守ること」と「人から笑われること」どっちを選びましょう?
今回の研修ではそんな心境になりました。
で、1番大事なことは。
備蓄なども大事ですが、
とにかく早い段階で動き出す。
早い段階で避難する。
これに尽きるそうです。
未体験者でも、学ぶことや備えることはできます。
今回の教訓を肝に銘じて、今後も知識も増やしていけたらと思います。
介ゴ士パパJでございました。
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